清心流 居合道
清心流空手道協会皆清館では、居合道の指導も行っております。清心流居合道は、居合修行者個人の人間完成の為に日本刀の使用方法を通じて心身の鍛練をする武道であり、体育でもあります。特に居合は、他の武道と異なり日本刀という鋭利な物を使用するだけに体育面よりも心の修行を行う面が多くなります。雑念を持ったまま操れば上級者と云えども怪我をすることが多く、居合の定義にもあるように「一心清くして」つまり清心こそ居合の極意である説きます。従って単に刀を抜いて納めるだけが居合の修行ではありません。刀を通じて絶えず自分の心を磨くこと、それによって自分の心に勝つことを学ばねばなりません。
抜かば斬れ 抜かずば斬るな この刀 ただ斬ることに大事こそあれ
という歌があります。この心は、「居合とは 人に斬られず 人斬らず 己をせめて平らかな道」という歌で表現されています。事を未然に防ぐ心こそ居合修行の目的です。刀の操法は「体用の用」と言われます。これは刀を使って体を動かすことは一つの手段であってその本質は心の修行にありと教えています。刀を使う型、即ち居合の体の動きそのものは心の動きと伝えられています。 〈居合修行の目的〉 故 疋田清拳求道宗師
一.人を斬るのが居合ではなく、人に斬られないのが居合である。
一.清心を目的とし心の敵を持ってはいけない。
一.自分の心の戦いに勝つこと。清心流居合は、故菊池和拳宗家が、神道無念流、大森流、長谷川英信流、夢想神伝流、伯耆流、その他の古流を研究し、さらに独自の型を加えて体系化したもので、第一部から第四部までの四部構成からなり、その型は全部で100近くもあり、疋田清拳求道宗師が創作したものを加えると全部で130余りにもなります。
第一部(正座の部) 初発刀、起右座左、前途踏込など正座からの上段抜付を特徴とする。
第二部(立膝の部) 横雲、淡雪、鱗斬、浪返など立膝に座した姿勢からの中段抜付を特徴とす
る。
第三部(奥居合) 立膝に座した姿勢からの第一奥居合と立位からの第二奥居合からなる。納
刀が速くなる。
第四部(抜刀術) 浮木、行雲、流雲など立位で柄に手を掛けた状態からの素早い抜付と納刀
を特徴とする。〈居合を初めて習う方へ〉
○揃える道具類とおよその金額
1.刀剣(初心者の方は模擬刀から始めることをお勧めします。武道具店で3万円程度〜購入で
きます。最初から真剣を使用すると怪我の恐れはもとより、鞘や刀剣を痛めること多いです。)
2.袴(6千円程度〜)
3.居合稽古着(5千円程度〜。空手を一緒に学ぶ場合は空手着の上着を兼用することもできま
す。)
4.刀帯(500円程度〜。)
※その他に、足袋(3千円〜)、刀剣の手入具、刀剣袋などがありますが、まとめて買うとおまけ
してくれたりしますので予算的は全部で4万円程度を見ておけば十分です。
まずは、気軽に覗いてみてください。
伊藤満最高範士(疋田宗師の後を継いで現在居合の指導を行う。)
佐藤祐司参段 伊藤満(2009大会) 2012合宿 2011大会演武 勇誠会との合同稽古 広瀬弐段 佐藤 2010大会演武